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日本のカレーはなぜジャガイモを入れるのか
日本のカレーはなぜジャガイモを入れるのか

 友人の家で論争になった。
「カレーにジャガイモは必要か」。
入れる派は「昔から入っていた」「とろみがついておいしい」と主張。
入れない派は「ジャガイモとご飯は合わない」「溶けた食感がイヤ」と応戦する。
そういえばレストランのカレーはジャガイモがないことが多い。
家庭のカレーはなぜ、ジャガイモが定番なのか。


■ジャガイモは「カレー三種の神器」

 ホクレン農業協同組合連合会などが2012年に立ち上げた「じゃがい問題研究所」。
ジャーナリストの鳥越俊太郎氏が所長を務める研究所が1000人の男女に尋ねたところ、95%が「カレーにジャガイモが入っていてほしい」と答えた。
カレー専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」でも、ジャガイモの入った「やさいカレー」は「毎月5位以内に入る人気メニュー」だという。

■決め手は保存性 海軍カレーが普及の起爆剤に




市販のカレールーは「ジャガイモ入り」が前提。

 徐々に使われ始めたジャガイモだが、まだ定番食材ではない。
どうして「三種の神器」とまで呼ばれるようになったのか。

 「海軍のメニューとして取り入れられたのが大きかった」。
カレー総研の井上所長は歴史を振り返る。
「ジャガイモとタマネギ、ニンジンは保存性があり、長期の航海にも耐えられる。
これらを使った作り方が軍隊経験者を通じて全国に広まり、家庭で作るカレーの定番となった」

 家庭では当たり前となったジャガイモ入りカレー。ただし好みは分かれるようだ。
「煮崩れすることでまろやかになると好む人と、味が薄くなると嫌がる人がいる」(エスビー食品)

 地域差もある。
東日本では煮崩れしやすい品種「男爵」が中心だが、西日本では煮崩れしにくい「メークイン」が好まれる。
このため西日本出身者の中には煮崩れに対して敏感に反応する人が多いという。

 カレーの種類も影響する。
エスビー食品では「ディナーカレー」のパッケージに記載するレシピにジャガイモを使っていない。
「欧風カレーはソースそのものを味わうのが商品コンセプト」だからだという。
確かに、欧風をうたう専門店のカレーにもジャガイモは入っていないことが多い。
インドカレーも同様。
やはりジャガイモを入れるのは日本風のようだ。


 カレー研究の第一人者、カレー総合研究所の井上岳久所長によると、ジャガイモはタマネギ、ニンジンと並んで「カレー三種の神器」の1つ。
明治時代から定番食材となっていたらしい。
なぜ、ジャガイモが選ばれたのか。

 カレーが日本に伝わったのは明治初期。
英国から上陸したといわれている。
実は、当初はカレーにジャガイモは使われていなかった。
「英国のカレーはもともと肉を食べるためのソースだった」(井上所長)からだ。

 ちなみに、最初にカレーを食べた日本人といわれるのが山川健次郎。
後に東京帝国大学の総長となる人物だ。
福島県会津地方出身で、兄は会津藩の軍事総督を務めた山川大蔵(おおくら、後の浩)、妹は日本人初の女子留学生、山川捨松だ。
NHK大河ドラマ「八重の桜」にも登場している。

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