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鉄道マナー
お正月の3日に東京のJR有楽町駅付近で起きた建物火災の影響で、運行が大幅に遅れた東海道新幹線。
Uターンラッシュを直撃した混乱はネットにも“延焼”し、鉄道マナーをめぐる白熱した議論に発展している。
閉鎖的空間で他人との密集を強いられる鉄道などの公共交通機関は、社会の「公共性」を考える格好の素材となっているようだ。

                   ◇

 「ちょいと新幹線の車掌さんよ!」-。
議論の“火だね”となったのは、3日の火災の影響で混雑する新幹線に乗り合わせた女性のツイッター投稿だった。

 女性は車内で立っていた子連れや年配客をグリーン車の空席に座らせるよう車掌に提案したが、断られたと告白。
「やさしくなーい」「こんなときの規則なんてグシャグシャしてポイじゃ」などと書き込んだ。

 これに対して主に寄せられたのは「反論」だった。
「座りたい人は新幹線内で差額を払って座ればいいのでは」「過剰要求」「そもそもそんな状況でグリーン車に空席があったのか」…。
女性の発言はまとめサイトなどを通じて拡散。
女性の父が国会議員である可能性が指摘されたことも手伝って、否定的な反応が相次いだ。

 ◆「鉄板炎上ネタ」

 投稿は親切心が空振りしたことの単なる愚痴でもあり、「炎上するような発言じゃない」(ツイッター)と批判をいさめる声もある。
ただ、表現の巧拙次第で共感も反感も増幅させるのがネットであり、「弱者の代弁者として鉄道会社や車掌をつるし上げてるよう」(はてなブックマーク)といった指摘は根強い。

 この騒ぎが飛び火したかのように、5日には元ライブドア社長の堀江貴文さんが、電車内で泣く子供について「舌打ち(をする)くらいいいんじゃないか」「単純に不快」などとツイート。
子供を静かにさせる対策を取らない親に疑問を呈すと、今度は賛否両論がわき起こった。

 公共空間での振る舞いや子育てといった話題にはマナーやモラルが絡むため、ネット利用者を大いに刺激するようだ。一昨年には漫画家のさかもと未明さんが飛行機内で泣く乳児にコラムで不快感を示し、批判が殺到。
混雑した電車内での化粧や、ベビーカー利用についても論争が何度も繰り返されており、「公共マナーはもう鉄板炎上ネタ」(ツイッター)との指摘も上がっている。

 ◆可視化されるストレス

 マナーやモラルをめぐって最近ネットで話題を集めたのが、コピーライターの大倉幸宏さんの著書『「昔はよかった」と言うけれど』だ。
ポイ捨てが日常的だったことなど戦前の「実態」を振り返った同著の内容を受けて、ネットでは「日本人のマナーは昔より良くなっているのでは」との意見が出ていた。

 一方、ネットの普及が公共空間のストレスを可視化したことも事実だろう。
「マナーって何だろう? 電車乗ったとき、隣のおっさんがゲップした。
殺意が俺を支配した」(ツイッター)。
公共マナーの話題が炎上しやすいのは、「向上」したマナーが逆に過重なストレスを招いていることの裏返しなのかもしれない。

 マナーの理想像は時代や人によって変化するため、定番の論争に“終点”はなさそうだ。
それでも、ネットで自他や今昔の「差異」を知りやすくなっているのは事実。それを見つめることが、「寛容」への第一歩ではあるだろう。(三)
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