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クモの糸を実用化
人工クモ糸繊維の量産化成功 鶴岡のスパイバー

 脱石油による高性能繊維の開発と生産を目指すバイオベンチャー企業スパイバーは、人工合成したクモ糸繊維を量産できる技術開発に成功し、世界で初めて産業化が可能になったと発表した。
新素材は「QMONOS(くものす)」と命名、自動車車体などへの利用を想定している。
この日、工業製品のサンプルとしてドレスを披露し、世界に向けて革新的な技術をアピールした。

 同社はこれまで微生物を使ってクモ糸タンパク質を人工合成し、繊維化に成功。
だが微量のため実用化には至らなかった。
課題の一つは、クモ糸は分子が大きく複雑なために微生物による生産効率が悪く、工業化には莫大(ばくだい)な費用が見込まれたこと。
このためクモ糸の遺伝子配列を見直し、新たに設計した遺伝子を微生物に組み込むことで、短時間で大量の生産を実現した。
もう一つの課題は安全性。
溶けにくい性質のために、糸を加工する際に毒性の強い溶媒が必要とされたが、別の溶媒で代用できる条件を見つけ出し、問題をクリアしたという。

 会場に用意された新素材のサンプルは赤や青、金など6色。
織物として加工できる段階までになったことを示すため、この繊維による青いドレスを公開した。
いずれも染色ではなく、微生物に分子レベルで色素を結合させた。
今後の研究で硬度化などを進めながら、多様なニーズに応えられる繊維の質を追求。
輸送機器、医療機器など具体的な応用を検討していくという。

 クモの糸を実用化する試みは米国などをはじめ世界的に進められており、関山社長は「強くて伸びる『夢の繊維』。研究している(各国の)人たちが量産化できることを知ったら間違いなく驚く」と説明。起業当初を振り返りつつ、「これが本当のスタート。ただ、人類が石油を使わなくて済むことができるための一歩は踏み出せたかもしれない」と喜んだ。

 発表会には自動車部品メーカー小島プレス工業(愛知県)の小島洋一郎社長も同席。近く鶴岡市にスパイバーと共同で建設する試験生産用工場やビジネスの展望について解説した。来春には同工場から本格的な試作品の出荷を目指す。

◆合成クモ糸繊維 強度は鉄鋼の4倍、伸縮性はナイロンを上回り、耐熱性は300度超を誇るクモ糸の特性を生かした繊維。
炭素繊維にはない伸縮性、合成ゴムにはない硬さを兼ね備え、次世代素材と目される。
慶応大先端生命科学研究所(鶴岡市)発のスパイバーは、バクテリアにタンパク質を作る遺伝子を組み込み、人工合成を成功させた。

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